不動産売却を検討される方がどんな動きをするのかというと、知っている不動産業者に問い合わせをしたりする方もいると思いますが、最近は一括査定サイトから査定依頼をするという方も増えてきました。
一括査定依頼をかけたらすぐ電話がかかってくるやつです。
今回はそんな一括査定サイトを勧める情報がネット上に溢れている理由について紹介していきます。
不動産の一括査定サイトとアフィリエイト
不動産の売却で複数の不動産業者に査定を依頼することができる一括査定サービスですが、一つの大きな難点がめちゃくちゃ電話がかかってくるということがあります。
不動産の一括査定サイトとは?
不動産の一括査定サイトとは、登録している複数の不動産業者に一回で査定依頼をかけられるというサービスを提供しているサイトのことです。有名なサイトとしては
- HOME4U
- すまいValue
- SUUMO
- LIFULL HOMES
- イエウール
- おうちクラベル
- リビンマッチ
というようなものがあります。
一社一社問い合わせをする必要もなく、簡単に相見積もり的に査定価格を知ることができるシステムですが、利用者は無料、サイトは1件●万円という単価で不動産業者から情報提供料を徴収する仕組みということもあり、広告費を無駄にできない不動産業者が過剰な競争をすることで、査定をしてもらいたい売主も
- 鬼のように電話がかかってきて困った。
- 査定価格を無駄に競争して、到底売れない高額査定になった
などなど査定依頼をした側からも不満が出ることもあるサービスではあったりします。
査定サイト側の広告意識も強い
そんな不動産の一括査定サイトですが、ネット情報を見ると、どんな不動産売却のページを見ても、最終的には「無料一括査定してみましょう」みたいなお話になっている情報発信が多くなっています。
これはオウンドメディア戦略というもので、先ほど紹介したような一括査定サービスを提供しているような企業が自社のサービスに誘導するようなネットページを大量に作ったりする広告手法になります。
例えば不動産売却したい方は「相続」問題について調べたいと予想し、「不動産 相続」などの用語を検索したときに、自社で作ったページが出てくるように記事を書きます。そしてそのページで「不動産の相続に関する情報を書き」その中で「まずは査定をしてもらいましょう。」→「査定をするならココで一括査定」という風に自社媒体が使われるように仕向けるわけです。
一括査定の各社が不動産売却に関する様々なテーマで記事を書き検索順位が上位表示されるように競い合っています。
さらにはYouTubeなどの動画媒体でも、「〇〇市に不動産をお持ちの皆さん!朗報です。今不動産の価値が上がっています」みたいな動画広告を積極的にかけて自社媒体を利用してもらおうと広告活動をしています。
アフィリエイターも一括査定サイトに誘導
またそういった不動産の一括査定サービスを提供している人たちが自分たちでやっているサイトだけではなく、関係なさそうな個人の人が一括査定サイトに誘導するようなページを作っていたりします。
これはアフィリエイトと呼ばれるシステムで、そのページから一括査定サイトに行って査定依頼をすると、その記事を書いた人にお金が入ってくる仕組みになっている、ブロガーがお金を儲けるためのシステムの一つです。
こういったものも不動産売却に関して調べたいことがあると検索に出てくるので、やはり一括査定サイトに誘導するページしか出てこないという状況になります。
「不動産一括査定 やばい」で検索しても誘導される
この何を検索しても「一括査定サイトに誘導される」というのは徹底的に対策されておりまして、たとえば「不動産一括査定 やばい」とかで検索したとしても、上位に出てくるページは最終的には、一括査定サイトに誘導されます。
思いつく限りどんな用語を検索しても誘導ページが出てくるように考えられているのです。すごいです。
不動産の一括査定サイトに対するネガティブな情報は探せば出てくるというような状態ではありますがネット上では見えにくため、そんなことになるとは思わずに査定依頼をかけるという状態も多くなっています。
私も昔アフィリエイトやってた話
かく言う私も20代前半の会社員不動産営業マン時代に副業禁止の中、秘密裏に不動産系アフィリエイターをしていました。
不動産系のアフィリエイトやってました
当時はアフィリエイトも結構稼げるというような時代でもありましたし、顔出ししていないどこの誰が書いたのかわからないようなネット記事にもそれなりにアクセスがあり、まあまあな収入になっていました。
不動産営業マンとして活動しながら、ネットによくあるような情報発信をしながら、「査定価格を知りたいのであればこの査定サイト」というような形で査定依頼をしてもらい一件につき数千円もらえるというような感じでした。
そういった活動が今の顔出しして情報発信し自社で集客する体制につながりました。
元トップセールスマン系アフィリエイター
今でも当時私がやっていたような顔出ししない匿名のブログ記事もありますが、今は時代が変わって顔出しして名前も出してそういった個人ブログをする人も増えています。元トップセールスマン系情報発信者です。
元トップセールスマンって今なんやねんって毎回思いますが。
今はどこの誰がやっているかわからないブログを作っても上位表示されづらいので、儲からないと。権威性が重要視されているみたいですね。
先ほど出てきた一括査定サイトが運営している情報発信ページも大きな査定サイトを運営している会社が作っているページということもあり、何か不動産売却の検索をしたらそのページが出てくるようになっているわけです。
アフィリエイト記事作成は結構難しい
あと当時で思い出すのは、現役不動産営業マンですので、「こういったことを書きたいな」って思う内容と「アフィリエイトのための記事を書くということ」のギャップが難しかったことを覚えています。
本当のことを言うと別にそうでもないですが、最後は「売却価格を知りたいならコチラへ」って形に持っていかないといけないので、そうなると結構な序盤から話の内容をグイッと価格査定をする方向に持っていっておかないといけないという悩みがありました。
今ネット上に溢れる一括査定サイトに誘導するページを書いているのは多分不動産業とは関係ない素人だと思うので大丈夫ですが。
不動産業界のリアルな情報を書いて、そこから一括査定サイトに誘導するというの不動産のプロからすると文章のつながりに悩みが毎回生まれるものです。
不動産の一括査定サイトとアフィリエイト:まとめ
- ネット上には一括査定サイトに誘導するページで溢れる
- 一括査定サイトの広告戦術はすごい
- アフィリエイトサイトも一括査定サイトに誘導する
- よくよく探せば一括査定のネガティブな情報も出てくる
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