不動産売却をする不動産業者を選ぶときにYouTubeでの動画発信活動を見て判断するということも可能な時代になってきました。
YouTubeチャンネルを持っている不動産業者も増えてきています。
今回はそんな不動産業者のYouTube活動について、現役不動産業者の本音を話していきます。
大手不動産業者のYouTube活動
最近では大手不動産業者やフランチャイズの本部などがYouTube活動をしているケースというのもよく見かけます。
お金かかった動画活動
大手不動産業者のYouTube活動はやはり何といってもお金がかかっているということです。おそらく動画制作会社に依頼して、企画から編集までやってもらう仕組みで運営されているケースが多いです。
予算組されているので、しばらく続いた後ピタッと更新が途絶えたりします。
編集なんかは一般的によく見かけるようなYouTube動画の編集になっており、字幕であったりカット割りであったり効果音であったりのある見やすい動画になっています。
内容自体は面白くない
しかし不動産売却に関する内容自体は面白くない動画が多いです。これにはいろいろな原因があると思われますが、
一つはコンプライアンスの問題で、尖ったことを言いづらいというのがあるでしょう。大手不動産業者になればなるほど動画で取り扱える範囲は狭くなります。台本のなかから色々さわりのあるところを削っていくと、他社の動画など「どこかで聞いたことのある」内容になってしまいます。
もう一つは所属する不動産営業マンへの配慮という部分もあります。YouTubeなどの情報発信はその後の営業マンの営業活動にも影響します。
弊社の営業マンも「社長がYouTubeでこう言ってたよ」というご意見をお客様からいただくことがあるみたいです。
うちの営業マンは数名しかいませんので、おるすまの会社としての思想にあった営業をしていれば問題ないのですが、大手不動産業者さんがYouTubeなどで考え方を発信してしまうと、それに営業活動で対応できない営業マンも一部に出てきてしまうことも考えられるので「当たり障りのない発信」になってしまうというところがあります。
社員のやらされてる感エグい
次に大手不動産業者のYouTubeでよくあるのが、一般社員のやらされている感がエグいというところです。
私も1社員の立場なら絶対出演したくないです。
誰しも「出たくない」と思います。若めの男性営業マンや女性営業マンが話すスタイルのYouTubeなんかをよく見ます。そして和気藹々とした職場なんかもなって感じの動画であるとともに、「ほんまはこんな仕事したくないやろな」って心配になります。
結論:顔見せだけでも悪くない。
しかし大手不動産業者のYouTube活動は「面白い内容ではなくても」「社員がやらされているのかどうか心配になっても」、その活動はとても素晴らしいと思います。
不動産業者というと、怖いイメージを持たれている方もまだまだいますし、中でどんなことが行われているのだろうとか、店に入るのも緊張するという方もいると思います。
私も学生時代賃貸を探しているとき不動産屋の店に入るの緊張したことを覚えています。
そんなときにYouTubeの動画などを見ることができて、スタッフの話す映像などを見れると問い合わせやすさも全然違うと思います。大手のネームバリューに胡座をかかずに不動産業者側から門戸を開ける姿勢は我々弱小不動産業者も見習わないといけません。
中小不動産業者のYouTube活動
次に大手不動産業者ではなく中小規模の不動産業者のYouTube活動について話してきます。
大手と違って我々中小不動産業者ほどYouTube活動など出来るところから取り組んでいかないといけません。
言っている内容は面白い(業者受け系)
大手不動産業者のYouTube活動と比較すると中小不動産業者のYouTubeの動画は面白い内容が多いです。どちらかというと不動産業者が見ても「面白い」と感じるのが中小企業のYouTube動画だったりします。
これはやはり先ほどの大手不動産業者の時の反対で、過剰にコンプライアンスを守る意識が高くないという部分と
もちろん法令遵守意識はしっかりありますが。
少数ゆえに動画を見たお客さんに対する営業活動による影響もそれほど考慮に入れる必要がないので、深い内容まで言えるという部分があります。
また大手不動産業者のYouTube活動の演者は経験の浅い若手営業マンになりがちです。大手企業のトップセールスなんかはYouTubeには出たがりませんので。
逆に中小の不動産業者のYouTubeの演者はその会社の「社長」の場合が多いです。そうなってくると私もそうですがどこかの会社の「元トップセールスマン」だった人ということになります。このような演者の違いも不動産売却や購入関する深い内容を語ることができ内容が面白いYouTubeになりやすいということも言えます。
売却物件を集める能力が高いだけ説
しかしYouTube活動が面白い内容が発信できるからといって不動産売却を依頼する不動産業者として選ぶというのは違う気がします。
漫談が面白い人ではなく、あなたの不動産を有利に売ってくれる人を探しているわけですので。
こういった不動産売却依頼先として選定するときに注意すべきことは、もしかしたら「売るの能力が高い会社」ではなく「売却物件を集める能力が高い会社」なのではないかという疑いを持ってみるということです。
たくさんの売却実績をアピールするような会社でも、他社よりも売却物件を集める能力が高いだけという場合もあります。
- たくさん売却依頼を受けて
- 誰でも売れる物件だけ販売して
- 売れないものは放置or他社に流れていく
というようなスタイルで最初の売却依頼を受ける部分に力を全振りする不動産業者も多いです。ですがこれは実際に不動産を売りたい売主さんとはミスマッチが起きています。売主さんは「売る能力」を求めているわけで、売却物件がたくさん集まっているところに依頼したいわけではないと思います。
こういったことを考えていくと、中小のYouTube活動を頑張る不動産業者は「売却物件収集作業」による傾向にあります。
大手はネームバリューで売却物件が集まるだけで実際の売る力は大したことない。
っていつも僻み半分で大手を馬鹿にしている我々中小企業ですが、我々もいつしか不動産売却物件収集家の方に寄って行ってしまうことについては気をつけないといけません。
まとめ:不動産業者のYouTube活動
- 大手不動産業者のYouTube活動は見てても面白みは少ない
- 中小不動産業者のYouTube活動は攻めてて面白い
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