不動産業者のチラシが時々ポストに入っているということがありますが、チラシを見ると物件の情報の上に重ねるように「成約御礼」と書かれている場合があります。
いわゆる「成約御礼」チラシです。
今回はそんな成約御礼チラシについて、アレを入れてくる不動産業者はどういった不動産業者なのか、あのチラシができるまでの裏話を含めて紹介していきます。
「成約御礼」というチラシは信用していい?不動産売却の裏話
成約御礼チラシは、普通の購入者を募集するようなチラシの上に重ねるように「成約御礼」という表示をするようにしたチラシで、その物件が売れたということを表現しています。
「うちも売ってもらお」ルート
基本的には成約御礼チラシというのは売却物件の募集の広告になります。
- この物件は売れました。
- 我々に依頼してもらえれば不動産売却が進みます。
- うちの不動産も売ってもらお
というような流れを想定しています。
「成約御礼」という表示になっていない、まだ売れていない物件の広告と並べて表記されていたりしますので、実際まだ売っている物件については購入希望者の募集、すでに売れた物件を使った次の売却物件の募集をするということになります。
あのチラシは意味あるかっていう説
そもそもネット社会の現代でチラシ自体意味があるのかという議論もありますが、成約御礼チラシは意味があるのかというのは、「チラシ意味あるのか」論争の中でも結構言われるものになります。
売却物件を募集しているのであれば「売却物件募集」というふうに書いた方が直接的で効果があるのではないかというのはよく言われることです。
確かにはこれはなかなか効果に疑問が残る表現です。
大手不動産業者の定期購読感は悪くない
この成約御礼チラシですが、駅前に店舗を構えているような大手不動産業者が定期的にそのエリアにチラシを配布する中で行っているのが一般的です。
確かに単発で考えるとわざわざ物件情報に重ねて「成約御礼」という表記にするより、その紙面を「売却物件募集」という内容に変えた方が効果はありそうですが、このような大手不動産業者が繰り返し配布するチラシにおいては、「成約御礼」というのも見る側とすれば楽しさがあります。
例えば、複数の物件が前回売却中物件として掲載されていて、その一つが「成約御礼」になったとすると「あ、この物件売れたのか」という風に思うと思います。
熱心に家を探していないとしても地域の不動産情報は気になりますもんね。
そういった意味ではそこが「売却物件募集中」に変わっているよりも「成約御礼」にしている方が効果があると思われます。このような物件情報冊子を定期購読しているような感覚は、そこで不動産を売却したいというときに依頼をもらいやすいという効果も期待できるということです。
成約御礼チラシのあるある
ここからは成約御礼チラシのあるあるを紹介していきたいと思います。
クオリティ低下による成約御礼チラシ化
不動産業者にとってチラシの配布作業というのは重要な仕事の一つではありますが、やはり優先順位が下がってしまい作業のモチベーションが下がる作業の一つでもあります。
上司に「今週のチラシできたんか?」と聞かれ「まだです…」というような状態で急いで作る場合も多々あります。そして出来てなかったり、載せるべき物件がなかったとしても、チラシの配布スタッフとの契約などのもあり「今週はチラシ配布を無しにする」ということの方が難しかったりします。
そんなときに便利なのが「成約御礼」です。売れた物件を本当は差し替えて別の物件の情報を載せたいのですが、新しい物件を載せるにしても物件情報を1から書き直さないといけませんし、間取り図や区画図も変えて、住宅ローンの支払い金額も変えてと多くの作業が出てしまいます。
そんなことをやっている時間はない。いやそもそもそんなことをする、やる気がない
そんなときに既存の物件情報の上にいつもの「成約御礼」という画像を貼り付けるだけで紙面が完成してしまう成約御礼チラシが誕生するわけです。
このように成約御礼チラシはチラシの紙面クオリティの低下、営業マンのやる気の低下から生まれると言っても過言ではありません。
2回続けて同一物件「成約御礼」
成約御礼チラシのあるあるとして「2回連続同じ物件の成約御礼」というものもあります。これもチラシの更新がめんどくさくなり、成約御礼状態から変更するのを怠っているような状態です。
チラシを見ている人からすると「もう知ってる」ってなります。
チラシはポストに入っているものですので、結構な確率で見られます。検索しないと出てこないネット情報とは違いほぼ強制的に情報に触れていただくようなものになるので、その物件が売れたというよううな情報を複数回掲載する意味はあまりありません。
成約御礼の陰から物件情報が見えている
成約御礼チラシの注意点として、成約物件の画像を重ねて貼り付けても、下に書いてあった物件情報が見えている場合があるということです。
すでに売れた物件は販売中物件と違って、その物件が特定された場合には問題があります。成約済み物件はその物件の場所などが特定されないように配慮しないといけません。
ですが先ほどから言っているように成約御礼チラシはサボりの精神によってできているため、そういったチェックをするのも忘れて配布されていることもあります。
まとめ:「成約御礼」というチラシは信用していい?
- 成約御礼チラシは売却物件の募集
- 定期的に配布されていると「あの物件売れた」という盛り上がりがある
- 営業マンが紙面の更新をサボりたい時に成約御礼チラシが誕生する
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