不動産売却をするときに不動産業者選びというのは非常に大切です。選んだ不動産業者によっては安く売却する事になったり、なかなか売却が成功しなかったりする可能性もあります。
不動産業者選びでは「大手」か「中小」か論争というものがあります。
今回はそんな、駅前にある誰もが聞いたことのあるような大手不動産業者に依頼するのか、あまり名の知れていない中小不動産業者に依頼するのか、不動産売却の業者選びについて紹介していきます。
大手不動産業者を選ぶメリット・デメリット
まず大手不動産業者を選ぶメリットデメリットを紹介していきます。大手不動産業者というのは、皆さんが名前を聞いたことがあるような不動産業者で、よく駅前とかに店舗を構え、財閥系の名前がついていたりするようなイメージの不動産業者さんです。
メリット①広告が強い
大手不動産業者に依頼するメリットの一つが広告強いということです。
大手不動産業者は豊富な資金力があるということも言えますが、1件の物件を売るのに使う実際の広告費は大手も中小もそれほど違いはありません。インターネット広告も中小の不動産業者も積極的に取り組んでいるのでそこも違いがありません。
しかし大手と中小で広告の面で違うのは元々の企業として認知度です。不動産が売れるかどうかは基本的なその物件の魅力によるところが大きいですが、やはり誰もが聞いことのある企業が宣伝しているというのも一つの問い合わせをしやすくする要因でもあります。
そういった意味では購入希望者に問い合わせをしやすくなっている大手不動産業者の広告はやはり強いと言えます。
メリット②営業マンが安定している
大手不動産業者のメリットの2つ目が営業マンが安定しているというところです。大手不動産業者にも新人の営業マンはいますので、ハズレがないということはありませんが、中小の不動産業者と比較して数をこなすことができるので、経験は積みやすいという環境であることは間違いありません。
逆に我々中小不動産会社に所属していても一生「素人」みたいな人はいっぱいいます。
また一昔前とは違い新人を放置するような文化も少なくなってきていますので、新人をきちんと上司がフォローして「まあまあ納得いく」くらいの対応にはしてもらえる可能性が高いです。
デメリット①仲介手数料の割引はできない
大手不動産業者に不動産売却を依頼するデメリットの1つ目は仲介手数料をまけてもらえないというところです。きちんと仕事をするのですからきちんと報酬をもらうというのが当然の話ですので、これは当然と言えば当然ですが。
あそこの美容室はカット代をまけてくれないのがデメリットだとは普通は言わないと思うので、変わった話ではあります。
ですが仲介手数料の話だけでなく臨機応変な対応が必要な不動産売却というのも存在します。できるだけ費用が少なければ嬉しいという話ではなく、そうしないと契約が成立しないという場合もあります。
また違法ではないけどグレーな方法も会社の許可が降りないため実行できないというパターンも多いです。こういった意味では山あり谷ありの複雑な不動産取引をする場合にはなかなか融通が効かないケースも出てきます。
デメリット②囲い込みのリスク大
大手不動産業者に依頼すると囲い込みのリスクが高まります。囲い込みは自社のみの販売力で販売活動をするため本来は購入希望のかたに情報が到達しなくなる確率が高くなり不動産売却にはデメリットしかありません。
囲い込みの解説ページでも紹介しましたが、大手不動産業者の両手仲介率というものが公表されて話題になったように大手不動産業者では多かれ少なかれ売却依頼を受けた物件は自社で買主を見つけ両手仲介を成立させようとする傾向が強いことが言われています。
自分の依頼した物件が囲い込みされていないか目を光らせる必要があります。
デメリット③一般媒介にするとやる気なし
不動産売却において専属専任媒介契約や専任媒介契約は不動産業者にとって力を入れて販売する物件になります。ですが一般媒介契約となると広告量を下げたり力を入れづらくなる傾向があります。
大手不動産業者に依頼するデメリットで、専任と一般のやる気の落差が激しいというところがあります。中小不動産業者と比較すると一般媒介の場合の手抜きの度合いが大きくなります。
これはやはり大手不動産業者は依頼件数も多いですので、専任で依頼してもらっている他の物件の売却を優先しないといけない事情があると考えられます。
中小不動産業者を選ぶメリット・デメリット
中小不動産業者のメリット・デメリットもあります。中小不動産業者は基本的には名前を聞いたことあるようで聞いたことない感じの企業です。大手以外全部という言い方もできます
「おるすま」とか絶妙に聞いことありそうで聞いたことないでしょ。
メリット①柔軟な対応をしてもらえる
中小の不動産業者に不動産売却を依頼するメリットはやはり、柔軟な対応をしてもらえるということです。
会社でこのような取引は禁止されているというようなことも大手より少ない傾向が多いですので、お客さんに提案してあげられるプランの幅は広がってきます。
そんな様々なプランを思いつく営業マンの地頭の良さも必要になりますが。。。
不動産売却ではよく資金面の問題になり欲しいの買えない、売りたいのに売れない、という状況にもなりますが、そういった状況を解決するプランが多いのが中小不動産業者と言えます。
デメリット①買主への認知度不足
中小不動産業者に依頼するデメリットの一つに購入検討者への認知度の低さというものがあります。
不動産広告はやはり問い合わせをしてもらわないと始まりませんが、聞いたことない企業と誰もが知っている企業に問い合わせるのでは、やはり問い合わせの量は変わってきます。
大手と中小企業で一つの物件を売却するための広告宣伝費はそれほど違いはありませんが、元から知っている企業がする広告と初めて聞く企業がする広告では意味合いが違ってきます。
そういった認知活動の広告宣伝費の使う量やそこから生まれる認知度・安心感というところが大手の魅力であり、逆にいうと中小企業ではそこは足りていない部分になります。
デメリット②当たり外れはある
中小不動産業者に依頼するデメリットに営業マンの当たり外れがあるということも言えます。
ウチは中小ですが当たり外れは無いですし、大手にもポンコツ営業マンはいるという話もありますが。やはり全体的に見て、当たり外れの差があると感じるのは中小の不動産業者になります。
大手不動産業者の営業マンの安定性のメリットのところでも解説しましたが、やはり取引の経験回数が大手は多く、中小は少なくなりがちということが原因の一つと考えられます。その他には新人に対するフォローの仕組みが大手の方がしっかりしていて、中小の方がやや放任主義になりがちというところも考えられます。
まとめ:大手か中小か。メリット・デメリット
- 安定感・安心感の大手
- 臨機応変の中小
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