不動産を売却するときに注意しないといけないことに「時期」があります。タイミングによっては販売がうまく行かなかったり、税金で損をしたりする場合もあります。
不動産の売却にぴったりのタイミングは…実は…。
今回はそんな不動産売却のタイミングについて紹介していきます。
不動産売却に適したタイミングは?
不動産売却の時期で考えておいてほしいことについては、こちらのページでも紹介したように、
どれくらいの期間で売却したいか考えておくべきです。
しかし個人的な考え方や事情に関わらずに不動産売却に関して良いタイミングと悪いタイミングがあります。大きく分けて2つの時期があります。
- 不動産市場の動きから見るタイミング
- 不動産に関する税制などから見るタイミング
の2つです。
不動産市場の動きから見る売却に適した時期
不動産市場の動きから不動産売却に適したタイミングというものはあります。ただご自身の都合で売却する時期などずらすことができないという場合も多いと思います。
不動産営業マンは「3年前はこうやったな。あの時は良かったな。」とか切実に感じることはあります。
ですが一般の方は気にしすぎもよくありません。
そう適したタイミングは実は…そんな気にしなくて良いが【結論】です。
こういう時期による差が少しあるのかな?程度で勉強してもらえたらと思います。
1月〜3月は引っ越しシーズン
不動産売却の時期を考える場合まず1年の中で1番いいタイミングはいつかという事も考える必要があります。
日本では年度の変わり目は4月ですので、子供の学校の新学期が始まるタイミングや仕事の就職や転勤のタイミングで引越しをする人が多くなります。
そういった事情で新年度の少し前の1月から3月に住宅を購入する人は多い傾向があります。
ただ、賃貸の不動産市場はこの季節による影響は強く1月から3月に集中する傾向はありますが、売買の場合はそんな直前に探し始めるケースはそれほど多くないので、あまり売却には影響しないという考え方もあります。
同じエリアに似た物件があるか
不動産売却に適したタイミングをもう少し長い視点で見ると、自分が売却したい物件の他に似た物件があるのかどうかというものがあります。
不動産の売却は、世界のほとんどの人は欲しいと思わないけど「奇跡的に1人の人が欲しい」と思う物件であればその物件は売れます。それくらい1人の買う人が見つかればそれで成功と言える取引になります。
ただ似た物件がたくさんあると、いくら需要の高い条件の揃った商品でも売れなくなります。売れないと売却物件は価格を下げて売る方も増えてくるので値段が下がってしまいます。
そういった意味でいつもよりなぜかこのエリア物件が多いというような場合や、偶然でもよく似た物件が出ている場合というのは、不動産売却に適したタイミングとは言いづらいです。
不動産業者に売却依頼する前に相場を調査すべきという所でも紹介しましたが
あなたが売却した物件に近い物件がないかスーモやホームズで検索して調べ、自分の物件がそこに同じように売り出されたらどのように掲載されどのように見えるのかイメージしておくことが大切です。
不動産市況は価格高騰?下落中?
不動産売却をもっともっと長い目で見れば、不動産市況というものも5年10年30年単位で考えると上下動しています。
直近で言うと木材不足や円高などの影響で新築市場の高騰とともに新築を検討されていた方が中古にも流れてきたことで、中古市場も高騰し、不動産の売却市場自体が上がりました。こういった状況は売却には適したタイミングと言えるでしょう。
でもこんな大きな市場の変化が予想できたら不動産屋なんてやってないわ。株とかFXで儲けてるわ。
という感じで不動産営業マンにも著名な経済アナリストにもわかるものではありません。気にし過ぎるのもよくないと思います。
また普通不動産売却する場合は買い替えをされる場合も多いと思います。価格の高騰は売却には有利ですが、買い替えの先の購入には不利に働くので結局上がってても下がっても同じという方も多いでしょう。
大規模マンション建設からの周辺中古物件の値崩れ?
またエリアによる大型開発や大型商業施設の誘致でエリア限定で価格が上がる場合もあります。逆に撤退によって市場価値が下がる場合もあります。
先ほど話しましたが、近隣に同一条件の物件が並ぶと価格が値崩れします。偶然同じような物件が並ぶこともありますが、それには何か原因がある場合もあります。
大型開発・道路の開通・大きな商業施設の誘致・撤退の他にも大規模マンションの竣工により周辺の方が住み替えで不動産売却を検討し始め、中古物件が多くなるというケースもあります。
不動産関連税制から見る売却に適した時期
その他にも不動産関連の税制から見る売却に適した時期というものもあります。
短期譲渡所得か長期譲渡所得か
不動産の売却には税制なども関係してきます。一番大きな影響を与える可能性があるのが譲渡所得に対する所得税や住民税の課税です。
不動産を売却して利益が出た場合は、その所得に対して税金を納めないといけません。
買った金額より高く売れるケースも中々少ないですが一応考えておきましょう。
ざっくりとした短期譲渡所得と長期譲渡所得の税率を表にまとめるとこんな感じなります。
所有期間が5年を超えると税率が下がるので、売却した場合に利益が出そうな場合は、5年が経過しているか考えてみるべきです。ちなみに所有期間は売却した年の1月1日時点で5年経過していないとダメというルールになっているので、ギリギリ5年行くか行かないかという方はそこも注意が必要です。
まとめ:不動産の売却に適したタイミングは?
- 引越しシーズンに市場に出しておくのも検討
- 競合物件があるのかないのか市場調査してみよう
- 物件が多い?少ない?その要因を考えてみよう
- でも考えすぎず、あなたの売却の事情を優先して大丈夫
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