マンションの売却と賃貸・どんな基準で判断すればいいの?

マンションは売却か賃貸か 不動産売却の裏話

マンションが不要になって処分したい場合、普通に売却するのか、賃貸に出すのかというところも悩みどころです。

おるすま内田
おるすま内田

売却したほうがいいのか賃貸に出したほうがいいのか。これは判断のつかない難しい問題です。

今回はそんな所有しているマンションが使わなくなった場合の対処法の「売却する」のか「賃貸に出す」のかについての不動産営業マンならではの本音の話をしていきたいと思います。

マンションは売却?賃貸?

YouTubeおるすまチャンネル「賃貸か売却かの判断基準」

不要になってしまったマンションは売却したほうがいいのか、賃貸に出すべきなのかということの基本的なメリット・デメリットについてはこちらのページでご紹介させていただきました。

マンションは一戸建てと比較して構造的な経年劣化の影響は受けにくいため、賃貸に出すのに適した不動産商品といえます。だからこそマンション所有者の方は賃貸に出すという選択肢も検討に入れないといけません。

今回はそれに加えて、不動産屋が思う「いや売却でいいでしょ」って思ってしまう裏話について紹介していきます。

基本的な考え方は?

基本的には「どちらが得なのかということ」で考えないといけません

売却する場合は、比較的簡単な計算になりますが、売却価格ー売却にかかる費用でとりあえずの金額は出てきます。

賃貸に出すとなる、収入は賃貸に出した場合の家賃収入とその後に売却したときの売却価格になります。支出は借りてくれる人を募集する費用や賃貸期間の管理費や修繕積立金・実際の修繕費・管理コスト・税金などがあります。さらには後に売却したときの売却にかかる費用というところも計算に入れるべきです。

基本的な考え方だとこの二つを計算して得なほうを取るということになります。

今売ったら2000万円で売れる物件を費用150万円で売却したら1850万円の手残り。それに対して家賃5万円で10年間貸し出すと600万円の収入になりその後に10年で資産価値が落ちて1500万になっていたら、足して2100万。それにかかる費用は・・・というような計算をするわけです。
おるすま内田
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正直に言ってめちゃくちゃめんどくさい事を考えないといけません。

将来的な不動産の価値まで考えるのは困難

現役不動産営業マンの本音を言うと、一般の方だけではなく不動産業者でもこの計算を正確にするのは困難です。それは10年後や15年後とかの将来的な価値や家賃費を計算していかないといけないからです。

  • 10年後にそのマンションがいくらで売れるか。
  • そのマンションの家賃費の10年間の推移
  • 空室リスク

賃貸に出す場合にはこの辺りは推測はできますが、一つ一つ当てるのは難しくどれかが間違っていたら計算が大きく変わります。

空室リスクは数ヶ月空室になるだけで数十万円に膨らみますし、家賃費も1万円間違えると10年で120万円の差が出てしまします。

さらに言うと売却の方でも、売却して得た金額を株などの投資に使う場合もあります。持っている物件の家賃収入と売却して得たお金を株式投資した場合のリターンの比較をしないといけないといなると、売却したとしても将来的な資産の動きを予想する必要が出てきます

基本は売却一択でしょ?

マンションは売却一択でしょ。

そんな計算も難しい売却か賃貸かですが、本音を言うとすると、「基本は売却一択です」というところになります。

住宅ローンで購入しており、誰かに賃貸で貸すと契約違反になり、さらには投資用のローンに借り換えるのも難しいため「売却一択でしょ」という部分もあります。

「基本は売却一択」の理由

不要なマンションが売却一択な理由は、もともと投資目的で買っていないからという部分があります。高い買い物ですので購入した意味を忘れると大きな損になる可能性があります。

ほとんどの場合そのマンションを自分たちの居住用に購入していると思います。その時にもし使わないようになれば、賃貸に出してこれくらいの金額で収入を得ようという風に考えている方もいると思いますが、そんな方もそれほど多くないでしょう。

おるすま内田
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不動産投資は難しいです。自分が居住用に買った物件が投資に適している可能性は結構低いです。

もともと投資用に買った不動産ではないものを投資用に使う場合は、多くの場合は収益率が悪くなる状態になりやすいため基本的には売却を考えるのが王道だと思います。

売却の不動産屋なのでポジショントークで売却を勧めているわけではありません。本当に売却したほうが得なケースがほとんどなんです。

プラスで考えておきたい計算

そういった要素を検討するためには、売却する場合の売却価格と賃貸する場合の賃貸価格を比較してみましょう

今現在のそのマンションは自分のものなので、その物件を購入する必要はありませんが、その物件が他人のものであるとして「買ってまでその不動産投資をしたいか」「したい人がいるか」を考えてみるとそんな不動産投資する人はいないと思うような収益率の場合もあります。

先ほどの例で言うと、月々5万円の家賃収入があるなら不労所得で良いかもと思って賃貸に出すと言うのが魅力的にうつる人もいるかもしれませんが、市場価値が2000万円の物件を5万円で貸す不動産投資は投資効率は悪く誰もその物件を買って他人に貸したりしようとは思わない物件だと思います。
そう言った計算もしてみると意外と不動産投資というのはちゃんと考えてやらないと難しいので、居住用に買ったマンションが要らなくなったら投資用で再利用できるというようなケースは少なくなります。

どうしても不動産投資がしたいなら売ってから別のを買え

賃貸に出すのを検討される方の中には「不動産投資をしてみたくて」という動機の方もちらほらいます。そんな方にとっては自己所有の物件を賃貸に出すというのは、「不動産投資用物件を購入する」という大きな決断を要する部分が省略できるので始めやすいというメリットがあります。

ですが先ほどのような計算をすると、不動産投資をするような人が買うような物件ではない場合も多いですので注意が必要です。

先ほどの例のような場合は、今持っているマンションを売って他の物件を購入し不動産投資をしたほうが儲かります。

どうしても不動産投資に挑戦したいという方は、自分が持っているマンションにこだわってやる必要はないので、売却してそのお金で買える物件も検討してみるべきです。

何度も言いますが不動産の売買をさせたいから言っているわけではなく、本当に自己所有マンションを賃貸に出す計画は物凄く投資効率が悪い案件が多いから言っています。

将来的に使う予定があるなら「賃貸」

しかし賃貸に出しておくべき場合としては「後に自分たちが使う可能性がある」という時です。

この場合は売却ではなく賃貸を選ぶべきです。

将来のお金の計算と同じく中々将来使うかどうかを考えるのも難しいことですが、賃貸に出すという選択肢を選ぶ場合はこの「将来使う予定があるか」というところが重要になります。

まとめ:マンションを賃貸に出すか売却するか

  • 基本的にはそれぞれのパターンの収支を計算するだけ
  • 将来のお金のことを検討するのは困難
  • 基本的には売却一択のケースが多い
  • 不動産投資は難しい

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この記事を書いた人
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内田 隆一

株式会社おるすま代表取締役
不動産営業歴13年の経験と実績で不動産売却から購入までフルサポート。
奈良生まれにも関わらず、事務所を木津川市に構え、自身も木津川市在住の木津愛溢れる不動産エージェント。
皆さんの不動産売却を全力で応援します!

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