チャレンジ価格での売り出しはどう?不動産売却で相場より高値で売り出す場合の注意点

チャレンジ価格で不動産売却をする 売却の基礎知識

不動産売却の成功・失敗を決める要素として売出価格というものがあります。そんな売出価格をやや高めに設定することを「チャレンジ価格」と呼んだりします

おるすま内田
おるすま内田

売れるかどうかチャレンジしてみる価格ということですね。

今回はそんなチャレンジ価格について紹介していきます。

不動産売却でチャレンジ価格での売り出しはどう?

YouTubeおるすま不動産売却チャンネル「チャレンジ価格」

不動産売却をする場合に価格は1番重要な要素になってきます。安くても良いので早く売るのか、時間が多少かかっても良いので高く売るのかというのは決めておかないといけません。

そんな中で時間がかかっても良いので相場より高めに設定して売り出すことをチャレンジ価格と言ったりします

そんな言葉10年前にはなかった気がしますけど…。いつから生まれた言葉なんでしょう

チャレンジ価格とは?

チャレンジ価格とは相場より高めに設定した価格のことですが、何割高めということは特に決まっていません

一般的には3ヶ月ほどで売れるだろうというような価格が適正価格・相場と言ったりしますが、それよりも高い金額という感じですが、

おるすま内田
おるすま内田

個人的な感覚の話を言うと。

2000万円くらいかなーって物件を

1割高めの2200万円で売り出す。「まあまあまあ」って感じ
2割高めの2400万円で売り出す。「チャレンジ価格です」って言う感じ

この割合については不動産営業マンによりますが、ちょっと高めに出すことは「チャレンジ価格」とまでは言わないという感覚的な話もあります。

後にも出てきますが担当者が「これでは売れない」と思っているのがチャレンジ価格です。

チャレンジ価格のメリット

チャレンジ価格のメリットは当然その値段で売れたら高く売れるということです。

不動産は似たような物件はありますが、全く同じ物件はありません。ですので相場や適正価格というものもありますが、その値段で確実に売れるかどうかは分かりません。それは相場よりも安い値段にしないと売れない場合もありますが、当然高い値段で出したら奇跡的にその値段で売れる可能性もあるわけです。

おるすま内田
おるすま内田

不動産屋が出した査定価格が少し安めに出ている可能性もありますし。

基本的には売主が価格を決定できるわけですので、査定価格や相場・適正価格と言われた価格から高めに売り出すというのも悪くはありません。

チャレンジ価格で売れたら、結局はもっと高く出したほうが良かったんじゃないの?ってなります。

チャレンジ価格のデメリット

それでは早く不動産を処分する必要がない場合は全案件「チャレンジ価格」でいけば良いんじゃないの?という考え方もできそうですが、チャレンジ価格にもデメリットがあります。

それはチャレンジ価格で売れなかった場合に相場並みに変えたときの販売にも悪影響があることです。これは複数の要因が考えられます。

  • 1番注目される売り出し時を無駄にしてしまった
  • 高すぎる金額で売り出したことでの不信感

というようなものがあります。やはり不動産売却は売り出し時が1番注目されます。新物件登場ということで最も検討者が多い時期でもあります。そんなときに高めの金額で出しすぎるとその時に決まっていたかもしれないお客さんを逃していることになります。

またあまりにも高い金額で出すのは購入検討者にも不信感を生みます。何かあるのかなと少しでも思われてしまうと購入者にとっては数千万円の買い物ですので決断してもらいづらくなります。

チャレンジ価格設定→ズルズル値下げ→相場より安くなる。も全然あり得ます。

チャレンジ価格の売り出しのプロの本音

不動産売却のチャレンジ価格

このチャレンジ価格という価格設定についての言葉ですが、現役不動産業者はポジティブに使っている場合は少ないと思います

最近は超チャレンジ価格している気がする

最近は「超チャレンジ価格」というの言葉も出てきたくらいで、相場からかけ離れて高い価格で売り出す場合に使われたりします。

おるすま内田
おるすま内田

「チャレンジ」と言っているのはもはや「皮肉」です。

これは不動産価格が高騰している時期というのも関係があります。実際に相場も上がっていますのでかつてでは売れなかった金額で売れる可能性も出てきているという面も確かにあります。

しかしその他には売主側も複数の不動産業者に査定依頼をして不動産業者が査定価格を無駄に競い合い売れない査定価格を提示するのが常態化している状況というのも出てきています

単純に昔のような値段で査定価格を出してしまっていて、もうちょっと高く売り出せるでしょ?って案件なのか。はたまた過剰な競争で絶対にその金額では売れないという超チャレンジ価格になってしまっているのか。

価格の変動によって優秀な不動産業者にしか相場の算定というのが難しい時代になってきました。

先ほども言いましたがにた物件が似た物件はありますが、同じ物件はないので「相場」もはっきりしたものがあるわけではないのです。

一括査定からの超チャレンジ価格

不動産業者がチャレンジ価格というのをポジティブな意味で捉えていないのが、一括査定サイトの一括査定からの超チャレンジ価格というのがチャレンジ価格の代表例だからです。

一括査定サイトを利用すると複数の不動産業者が「うちに売却依頼をしてください」と取り合いをすることになり、必然的に「この金額で売れますよ!」という金額も上がっていきます。到底売れない金額で一旦売却依頼をもらい売却活動中に人間関係を作り値段を下げてもらう交渉をしていくという手法も結構広く行われています。

こういった部分もありますので、売主さんの売却を真剣にサポートしようとしている優秀な不動産業者ほど「チャレンジ価格」と言われる水準の売出価格はしたがらないところがあります。

チャレンジ価格で売り出してみましょう!みたいな情報発信しているのも一括査定サイトが運営しているサイトにしか書いていません。現役の不動産業者はあまりおすすめではない方法として紹介します。

一括査定サイト経由はどう考えても無理って価格で出すことになる場合も結構な割合であります。

営業マンがチャレンジ価格と言ったら売れないと思っている

冒頭でもちらっと紹介したように、相場より1割上くらいで出すことを不動産業者はチャレンジ価格とは言いません。2・3割上くらいのところからチャレンジ価格といったりします。

こういった意味では「チャレンジ価格で挑戦しましょう。」とか不動産営業マンが言っていたら「本当は売れないと思っている」と思ったほうがいいです。

売主さんが高く売り出したいという意向なのを、一旦受け入れようということで「チャレンジ価格」という提案をしたりしているだけで本当に高い値段で売れるとは思っていないということです。

不動産屋側からチャレンジ価格のフレーズが出てきたら「それは高すぎでしょ」って思っているシグナルと思ってください

不動産売却でチャレンジ価格での売り出し:まとめ

  • チャレンジ価格での売り出しにはデメリットもある
  • 不動産価格は変動している時期になると高めでも売れる可能性もある
  • チャレンジ価格という言葉は不動産業者はポジティブな意味で捉えていない
  • 一括査定を中心に過剰に売出価格が上がるダメな状態をプロはイメージする

YouTubeおるすまの不動産売却チャンネルでは不動産売却に関するお役立ち情報を発信しています。もしよければチャンネル登録よろしくお願いいたします。

おるすま内田
おるすま内田

どんなことでもお気軽にLINEしてください。

不動産売却のことなら【おるすま】
この記事を書いた人
この記事を書いた人
内田 隆一

株式会社おるすま代表取締役
不動産営業歴13年の経験と実績で不動産売却から購入までフルサポート。
奈良生まれにも関わらず、事務所を木津川市に構え、自身も木津川市在住の木津愛溢れる不動産エージェント。
皆さんの不動産売却を全力で応援します!

内田 隆一をフォローする
会社情報:株式会社おるすま

住所:京都府木津川市木津雲村111−1
免許番号:京都府知事(1)14224号
TEL:0774-94-6841
FAX:0774-94-6843
代表取締役:内田隆一

売却の基礎知識
内田 隆一をフォローする
おるすま

コメント

タイトルとURLをコピーしました