不動産売却の買取とは？買取と仲介の違いを解説します。不動産業者に直接買い取ってもらうメリットは？

不動産の売却を検討する場合に売却する方法としては、仲介と買取があります

おるすま内田

この違いはみなさんわかるでしょうか。

今回はそんな不動産の売却の方法の中でも買取について紹介していきたいと思います。

不動産買取とは？
1. 仲介と買取の違い
2. 不動産買取にも２種類ある
不動産買取のメリット
不動産買取のデメリット
まとめ：不動産買取と仲介販売の違い

不動産買取とは？

不動産買取とは言葉でイメージがつく方も多いと思いますが、自分が持っている不動産をそのまま不動産業者に買い取ってもらうという事です。

仲介と買取の違い

不動産の仲介と買取の違いは、不動産業者が購入希望者を募集していくのが仲介、不動産業者が直接その不動産を購入するのが買取です。

	不動産買取	不動産仲介
買主	不動産業者	一般の方から募集
売却期間	比較的短期間	売れなければ長期化も
売却の価格	相場の7割くらい	相場価格
仲介手数料	かからない	かかる
内覧	不要の場合も	必要

不動産買取と仲介の違い

不動産買取の場合は不動産業者が購入するわけですから、購入判断というのも早く、条件などが成立すると早く不動産売却を終えられるというメリットがありますが、不動産仲介の場合には購入希望者を探すのにも、購入の決断をするのにも時間を要する場合も多いです。

不動産買取の場合は、その後リフォームやリノベーションをした後に再度販売することが普通です。ですのでそういった改良の工事にかかる費用なども含めて考えて「儲かる」金額でないと買取はできません。そういった意味では「相場よりも安く」売却しないといけなくなるのが普通です。

一般に市場で販売する仲介か不動産業者に買い取ってもらうのかまず検討しておく必要があります

不動産買取にも２種類ある

そんな不動産買取をしてもらうにしても２種類の方法があります。

即時買取
買取保証

です。即時買取とはその名の通りすぐに買取をしてもらう方法です。買取保証というのは仲介と買取の中間的な方法で、不動産業者に一定期間（３ヶ月〜６ヶ月）販売をかけてもらい、その期間に販売が成功しなかった場合には買取をしてもらうという契約のことです。

この買取保証であれば、仲介販売期間中に一般の方が購入したいということになった場合に、相場価格で売却を成功させることもできる上に、売れなければ買取してもらえるので、いつまでも売れないかもしれないと不安になることもありません。

買い替えの場合など、一定期間内に売却を完了させて、ダブルローンになったりするのを避けたい場合などにはよく使われる方法です。

しかし買取保証には、仲介販売中の不動産業者が買取したいが為にマトモな販売活動をせず時間稼ぎをするという可能性もあります。

不動産買取のメリット

不動産買取は仲介で販売する時よりも素早く楽に売却を完了することができます

売れるまでの期間が短い

まず不動産買取をしてもらうメリットの一つは「早く売却することができる」ということです。

仲介販売の場合はネット上の不動産物件の広告を出しても、なかなか購入希望者が見つからず売れない期間が続くこともあります。また購入希望者は一般の方で大きな買い物ということもあり購入を決断するのにも時間がかかります。

その点不動産買取の場合は、不動産業者の条件に合わせることができれば早急に売却を完了することができます。

早急に不動産を現金化しないとけない場合は不動産買取をしてもらうのがおすすめです。

仲介手数料が不要

不動産業者が直接その不動産を買い取るわけですから、仲介手数料はかかりません。

逆に仲介販売の場合には不動産自体は買取よりも高く販売できますが、仲介手数料を不動産業者に支払う必要があります。仲介手数料は売買価格の3%＋6万円＋消費税で計算しますので、1000万円で不動産を売却した場合には39.6万円の仲介手数料がかかってきます。

近所の人に知られず売却可能

不動産売却で結構多くの方がおっしゃることで、「近所の人に販売していることをバレたくない」というお客様がいます。

おるすま内田

最終的に違う方が使い始められるのでバレたくないなら売らないという選択肢しかないのですが。

やはり販売中に色々聞かれていというのが嫌な方もいます。そういった部分では仲介販売はネット上などでも価格を出して広告をしますし、現地にも旗を立てて販売活動をするため近所の方に秘密にしながら売却することはできません。

しかし不動産買取の場合は、買取が成立して引き渡しが終わるまでは販売活動をすることもないですので、売却が終わるまで近所の人に気づかれることは少ないでしょう。

買取した物件は再販売しますのでその段階では確実に近所の人にはバレますが、そこまでは気づかれずに話を進めることができます

契約不適合責任を負う必要がない

契約不適合責任というのは何か家に問題があった時に売主側が負う責任のことです。

仲介販売の場合は中古物件の場合でも短期間ですが引き渡しから数ヶ月間の契約不適合責任を売主側が負う場合もあります。つまり引き渡した後も物件の状況によっては修理をしたりする必要が生まれてくるケースもあるということです。

しかし不動産買取の場合は、買主はプロの不動産業者ですので、そういった責任を負う必要もない契約になるケースがほとんどです。契約不適合責任が免責になると、売却後に建物に不具合が発覚したとしても、後から修理費などを払う必要はありません。

ある意味売りっぱなしにすることができるというのがメリットです

手続きが「楽」

不動産買取と不動産仲介販売の違いで一番の大きな違いがどこかと言われると、意外と売主としては不動産買取は「楽」、不動産仲介販売は「疲れる」ということです。

不動産買取は先ほどから書いている通りスピードも早く売却がスムーズに進みますので、役所で書類を取ったり、銀行に行ったりという手続き面での大変さは残っていますが、それほど大変な作業ではありません。

それに比べて一般の人から購入希望者を募る仲介販売は、そういった手続きに加えて、何度も内覧が必要だったり、購入希望者が一般の人ですので決断できなかったり、時には購入者の言動が失礼に感じて傷ついたりと精神的な負担は意外と多いものです。

不動産買取はそういった煩わしさがほとんど無くなっているというのが大きなメリットだったりします。

相場より安く買い叩かれるのになんで買取にするの？というのは一つの意見ですが、仲介販売は売主側も結構な精神的な負担があるということも覚悟しておかないといけません

不動産買取のデメリット

不動産買取のデメリットはやはり売却価格です。

仲介販売より安く売却することになる

不動産買取のデメリットは売却する価格が下がるということです。一般的には相場の7割くらいで買い取られてしまうことが多いです。

それはなぜかというと不動産業者も買取をしてそれをリフォームなどすることにより価値を加えて再販売するというビジネスをしているため、最終的に売れないくらい高くなる金額で買い取っても意味がない為です。

それに対して仲介販売に関していうと購入者は一般のその不動産を使用する方になります。極端な話をすると「その人がその価値を感じると相場よりも高い金額で売れる」という仕組みで売却価格が決まるので、予想以上に高い金額で売れるケースも出てきます。

不動産買取の唯一のデメリットはこの金額です。しかしこれもその人が「手間が省けるならその金額で良いか」と感じると売却は成立することになります

その他のデメリットは…

その他の不動産買取のデメリットは特にありませんが時々買取のデメリットとして書かれていることを紹介していきます。

買取できない不動産もある。これはその通りですが、買取できない不動産は販売仲介でも売れないのは同じです。買取のデメリットというよりは市場価値がない、もしくは使用するには価値以上の費用を必要とする不動産は売却自体が難しいということです。

買取対応していない不動産業者がいるというデメリットも言われますが、不動産を仲介販売するという作業についても対応していない不動産業者はたくさんいます。頼んでもまともな販売活動ができない不動産業者も多いです。買取のデメリットというよりかはその企業の得意不得意を判断して依頼する方も注意しましょうというお話になります。