大手?中小?こんな場合はどちらに不動産売却を依頼すべき?

不動産売却は大手に頼むべき中小に頼むべき? 不動産売却の裏話

不動産売却を考える時どの不動産業者に依頼するかということも非常に重要になります。大手にするのか中小にするのかというところは悩みどころで、大手にも中小にもメリットとデメリットがあります。

おるすま内田
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今回は状況に合わせてこんな場合は「大手がいい」とかいうネット情報を紹介しながら、別に状況によるでしょって裏話をしていきます。

今回は物件別に不動産売却時に選ぶ不動産業者を大手にしたらいいのか、中小にしたらいいのかというよくあるネット記事を現役不動産屋はどう思うのか紹介していきます。

売却したい物件で大手か中小か考える

YouTubeおるすまチャンネル「物件によって大手にするか中小にするか」

大手不動産業者にすべきか中小の不動産業者にすべきかというところで悩まれている時に、物件によってどちらにするか決めることができれば簡単でありがたいですよね

ここからはネット記事によくある4つ物件の例を紹介していきます。

新興住宅街の不動産を売却したいなら

新興住宅街の不動産売却を検討しているのであれば大手がおすすめです。

その理由は、新興の住宅街では地域のつながりがそれほどなく、よその地域から引っ越しをしてくる人も多いため広く広告できる大手不動産業者が有利であるとか、購入する層がサラリーマンで中小の地元の不動産業者ではなく大手不動産業者に頼りがち、全国に顧客を持っている大手が有利、というようなことが挙げられています。

中小企業もポータルサイトに掲載して全国的に広告宣伝活動をできるのに、なぜこの理由で大手がおすすめというのか現役不動産業者としては「謎」です

人気があるエリアの不動産を売却したいなら

駅近であったり商業施設が近かったり、治安が良かったりと人気のエリアの不動産売却をしたいなら大手がおすすめです、というのよく書いてあります。

その理由としては、大手不動産業者は大々的に広告宣伝活動をしてくれるので人気のある物件であれば購入希望者が多く集まり高値で売れるという理由が挙げられています。

大手も中小も一つの物件の売却活動に広告宣伝活動の大きな差はありません。なぜこの理由で大手がおすすめなのかやはり「謎」です

郊外・田舎の物件を売却したいなら

郊外や田舎にある物件を売却したい場合は中小の不動産業者がおすすめです

その理由としては中小の不動産業者は地域密着の場合が多く、地域の企業や投資家とのつながりも強いのでそういった売却を得意としている可能性があるからということや、大手が田舎や郊外の利益率の高くない物件にやる気を起こさないということが挙げれています。

大手も地域の企業や投資家と繋がりあります。投資家は大手不動産業者頼みの人も多い印象にあるくらいです。さらには田舎=利益率が低いと考えているところが謎です

築年数が古い物件を売却したいなら

築年数が経った古い物件を売却する場合は中小の不動産業者がおすすめです

その理由は、築年数の古い物件は物件価格が低い場合が多く利益率が低いため大手に依頼してもやる気がないということや、中小の不動産業者の独自の情報網を駆使して特殊なニーズを持った購入希望者に繋いでくれる可能性があるということが挙げられています。

古い物件は安くなりがちで利益率が低くなりがちなのは確かですが、それを他社に回してたら大手でも不動産業はやっていけませんって。あと中小の独自の情報網って何?ってレベルの話です。
おるすま内田
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このような物件別のことが書かれていたりしますが、そんなこと状況によるでしょって話ではありますので、気にしないでください。

売却する物件によって大手か中小か決めるのは可能か

不動産売却を大手に頼むか中小に頼むか

このような売却する物件の種類によって大手不動産業者に依頼するか中小不動産業者に依頼するかを決めるのは実際可能なのでしょうか。個人的にはかなり難しいように感じます。

正直「大手向きの物件やな」と思うことはある

確かに中小の不動産業者をしていて、不動産売却の依頼をされて「この物件は大手向きやな」と思うことはあります。例えば大豪邸とかの売却を依頼された時にそう思います。

これはなぜかと言うと、「購入するお客さんが大手志向だと考えられるから」です。物件価格の高い物件はやはり購入される方もそれなりのお客様が来ます。そういった時に中小の不動産営業マンとの文化の違いなどの理由で売れないということもあり得なくはない話です。

不動産営業マンはやはり大手にいたような経験がないとそういった層のお客様の対応苦手とする営業マンもいます。

おるすま内田
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ウチは営業マンのほとんどが大手のトップセールス経験者ですので、その点は心配は入りませんが。。。

そういった営業マンを雇う前は正直、「こんなんウチでちゃんと売れる?」と思いながら販売している時もありました。

大手志向のお客さんに対応できる不動産営業マンであれば、企業規模は関係ないということが言えます

人気物件は「大手」?不人気物件は「中小」?

物件による大手と中小の依頼先の違いを解説するページのほとんどが、

  • 人気でちゃんとした物件は「大手」
  • 不人気で微妙な物件は「中小」

というような軸で紹介されていることがほとんどです。

これはある意味現状を表す考え方と言えて、大手はそのネームバリューで売却案件をたくさん取ります。そして「人気」の物件はすぐ売れるので大手が自分で売ります(場合によっては囲い込みをしてまで両手仲介にこだわります)

そして残った不人気物件は中小の不動産業者の協力を得て売却を成功させます。

この話でいくと別に人気の物件はどこに依頼しても良い、不人気な物件は中小に頼むところをきちんと考えたほうがいいという話になります。

大手は不人気な難しい案件はできないってことではないです。彼らも器用なのでちゃんと難しい案件もできます。ただ人気物件は誰でもできて、難しい物件はみんなの協力が必要というだけです。

ネットのコピペ記事を不愉快に感じる不動産業者

ここまで紹介したように中々意味がわからないなというような、大手と中小の選び方が紹介されています。正直言って不動産業をやっている方が書かれたとは思えない内容の情報発信ばかりで現場の不動産業者が見たら不愉快に感じる内容が多いです。

これは無料一括査定サイトやアフィリエイターなどが集客目的に書いている記事がネット上には多いことが原因です。

いろいろなサイトを見ましたが、上で紹介した「4つの物件」の例がどのサイトにも綺麗に書いてあります。いわゆる「コピペ記事」というやつで、ある一括査定サイトのライターが記事を書いてそれを他社が真似して書いてを繰り返しているという状態が見受けられます。

コピペしたい気持ちもわかります。

おるすま内田
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物件によって「大手か中小か不動産業者の選び方」ていうテーマでネット記事を書くことに無理があります。

実際はそんな物件によって大手か中小かなんて決められることではないですので、書く内容がわからず他社の書いてあることをそのまま書いたりするのは仕方ない行動かもしれません。

まとめ:大手?中小?この物件はどっちに依頼する?

  • 物件によって大手にするか中小にするかは決められない
  • ネットには良い物件は「大手」雑魚物件は「中小」みたいな論理で書いてある
  • 実際に物件が大手向きと思うこともある

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この記事を書いた人
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内田 隆一

株式会社おるすま代表取締役
不動産営業歴13年の経験と実績で不動産売却から購入までフルサポート。
奈良生まれにも関わらず、事務所を木津川市に構え、自身も木津川市在住の木津愛溢れる不動産エージェント。
皆さんの不動産売却を全力で応援します!

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