不動産売却はその物件の特性によって売却戦術というものは変わってきます。その中でも駅遠マンションというものは売却が難しいと言われるものになります。

駅から遠いマンションのことを駅遠マンションって言います。正しい日本語ではないと思いますが、伝わるから皆そう言います。
今回はそんな駅遠マンションの売却のコツについて紹介し、さらには不動産屋の本音を話していきたいと思います。
駅遠マンションを売却するコツは?
駅から遠いマンションは駅近のマンションに比べて確かに人気は落ちます。それにより売却が困難になるためうまく売る方法を考えないといけない部分があります。
マンションと言えば「駅近」
なぜ駅遠マンションが売却が難しくなるかというと、マンションと言えば「駅近」だからです。もともとマンションというのは限られた敷地にできるだけたくさん居住するために生まれた建物の形になります。1軒の家を建てても一家族しか住めないので、上に建物を伸ばそうということです。
つまりは便利なところに住みたいでも土地に限りがあるので、「マンション」という選択肢になるわけで、そういった背景があるのでマンションと言えば駅近という考え方になりますし、マンションを探す方の多くは「立地」を重視する傾向にあります。
そこで駅から遠いマンションになってくると人気が高くなく売却が難しくなるわけです。
どれくらいから駅近?駅遠?
それではどれくらいまで駅近となりどれくらいから駅遠になるのかというところがありますが、これはやはり人の感覚によります。
一般的には都会暮らしに慣れた人は駅近の範囲が狭く、田舎暮らしに慣れた人は駅近の範囲が広くなる傾向にあります。
都会で暮らしている人は駅徒歩5分圏内というような条件も多いですし、田舎の人は徒歩10分前後ならという方もいます。
駅遠マンションを売却するコツは?
それではそんな駅から少し距離のあるマンションを売却したい場合にはどのようにすればいいのでしょうか。
基本的には駅以外の要素を推していくというところと、駅近マンションとは価格勝負をするというところを主眼に置いた販売戦略になってきます。駅は遠いが、
- スーパーや病院や教育施設が集まって不便がない
- 何より低価格で買える
- これから発展していくエリアである
などの広告での遡及や営業トークでの努力が必要になります。
その他にも、

こういった駅遠マンションの売却のコツというような内容での情報発信でよくある内容を挙げていくと。。。
- マンションの価格を把握しよう(その場合に一括査定サイトを使おう!)
- 担当者との相性を確認しよう
- 査定額の根拠を聞こう
- 得意な物件種別と売却実績を見よう
- 囲い込みをしないか注意しよう
というような内容になります。別に駅が遠いマンションに限定された内容ではない話が書かれていたりします。業者選びの「査定額の根拠を聞こう」などの謎の基準についての現役不動産業者の感想についてはこちらのページも読んでみてください。
駅遠マンションの話の不動産屋の本音

駅遠マンションの不動産売却のコツは基本的には、①駅以外の要素と②価格勝負の二つの要素になります。
ここからはこういった駅遠マンションに関する不動産業者の本音について紹介していきます。
地方都市ではマンションも駅に近くない
正直にいうと地方都市においては駅から徒歩10分以上離れたマンションというのは結構存在します。ですので駅遠マンションがめちゃくちゃ珍しくて販売に困るというイメージもありません。
マンション=駅近のイメージがそれほどついていないということもできます。
むしろ駅から離れたマンションの方が価格が安いため購入できる顧客層が増え結果として売れやすくなるということもあります。
地方都市のマンションとしては、都会のような駅から近く利便性の高い立地を重視したマンション選びというものとは違った、新築一戸建てとかは高いから手が出ないけど、賃貸に住むくらいなら安い中古マンションでも買って住もうというマンション選びがあり、「駅近」にこだわっていない人も多いので、不動産業者としては「駅遠マンション」=売却が難しいという印象も全くありません。
価格が適正なら遠くても近くても同じようなもの
ということでマンションも価格が適正なら駅からの距離が遠くても売れるということです。不動産を売却する売主としては、
- 「この物件は駅から遠いから売れないわ」とか
- 「この物件は駅から近いからすぐ売れる。大丈夫」とか
思うのはあまり意味がありません。そのマンションの成約事例などをもとにその物件の相場を把握することが重要になります
駅から遠くてもそのマンションを見てもらうと複数の家族が住まわれているということはわかると思います。レインズを確認すればそのマンションの成約事例はたくさん出てくると思います。それは駅から遠くてもそのマンションを買う顧客層は存在するということの証拠です。

周りを見回して人っこ一人住んでいない所にマンションが立っているのなら話は別ですが。。。
その物件が早く売れても駅から近かったからではなく、駅から近い割にお安い金額で販売したからで、その物件が長らく売れ残ってしまったとしても、それは駅から遠かったからではなく、駅から遠い割に強気な値段で出してしまっているだけということが言えます。
まとめ:駅遠マンションの不動産売却のコツ
- ①駅以外の要素推しと②価格勝負が基本戦略
- 駅が遠くても買う人はいる
- 価格が適正かどうかであり、駅からの距離は本質ではない
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