購入希望者との賢い交渉術・これだけは覚えておきたい不動産売却の注意点

不動産売却で指値が入ったら? 売却の基礎知識

不動産売却をする場合には、少しでも高く売りたいのは売主の希望ですが、少しでも安く買いたいというのは買主の気持ちです。そうなると購入希望者の方から「この金額に値下げしてくれるなら購入します」というような形で申し込みがある場合もあります。

おるすま内田
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指値といったり。値段交渉と言ったりしますね。

今回はそんな購入の申込はあったけど価格の値下げ交渉があった場合の対処法について紹介していきたいと思います。

購入希望者との交渉は覚悟した方がいい?

YouTubeおるすま不動産売却チャンネル「価格交渉で怒っちゃダメです」

不動産の売買の場合、購入の申込をする場合には「値段交渉をする」というのが当たり前というような風潮まであります。ですので不動産売却するにあたって価格交渉というのはやってくるものだと覚悟しておいてもいいくらいです。

その価格の交渉が上手くいくか安くしてくれるかは正直当たり前に安くなって売れているかと言われるとそうでもありません。

売却が決まる物件は購入希望者が複数いる物件の場合も多いですので、そう言った状況になると売主も価格の交渉を受けたりする必要がなくなります。そんな販売状況によっても価格の交渉が成功するかどうかはわかりませんが、「とりあえず言ってみよう的な」感じで購入希望者が値下げをしてくれないか申し出てくるケースは非常に多いでしょう。

不動産の場合は少し値下げしてくれるだけで何十万・時には何百万得になる場合もありますからね。

ちょっと高めの売り出し価格の設定?

そういった価格交渉が入る前提で不動産売却を考える方も多いですので、そもそも売り出す価格を値下げ交渉が入ってもいいように高めに出す場合もあります

自分が最低でもどれくらいの価格で、もしくはどのくらいの期間で売りたいのかというところをしっかり考えておく必要が有ります。

1580万円で売り出しますが80万円の価格の交渉が入ることもあるだろうから1500万とかで売れたらいいかもなというようなことを事前に考えておくと、実際に値段を下げて欲しいということを言われた時も比較的落ち着いて対応できます。

後でも書きますが一番大切なことは感情的にならないことです。

交渉に応じるかは売主の事情による

実際に価格の交渉が入った場合にはどうすればいいのでしょうか。まず言えるのは「断る勇気」も大切だということです。

当然売主側の事情や気持ちで「このくらいの価格じゃないと」という部分があると思いますので、そこを考えて値下げが難しいようであればお断りしましょう。

また状況から考えて「値下げしなくても買うでしょ」ってケースはあります。そう言った状況の見極めは難しいものがあると思いますが、大金の値下げになると思いますので、気持ちよく販売をしたいというところだけではなく、冷静に検討する必要があります。

値下げの交渉が入るのは多いですが、それが完全に通るケースは意外と少ないです

指値が入った時の賢い対処法

指値が入った時の注意点

指値が入った時には、

  • 気持ちよく取引したいので応じても良い
  • やはり金額は譲れないので一旦拒絶しても良い

というようなところですが、具体的にはどのように考えれば良いのでしょうか。

まずは過剰に不愉快にならない

まずは「過剰に不愉快にならない」というところが大切です。

価格の交渉というのは不動産の場合は「500円まけてください」というような話ではなく、「何十万円まけてください」というレベルの話になりがちです。冷静に考えたらめちゃくちゃ大きな金額の話ですし、失礼に感じる方も普通にいるかなって話になります。

ですが不動産の売却ではまあまあありがちなことという考え方も必要です。

また金額によっても感じ方は違うかもしれません。4580万で販売しているものを4500万で申し込みが入るのと、4000万で申し込みが入るのとでは、失礼だと感じる人の量は全然違うでしょう。ただたとえ4000万で申し込みをしてきたとしても、不愉快に思う必要は全くありません。

ただ断れば良いだけです。必要以上に購入希望者の行動や性格などについて考える必要はありません。「こんな人には売りたくないです」とか言い出すと不動産売却の成功する確率は下がってしまうので注意が必要です。

良いひとに買って欲しいというのもわかりますが、本質論ではないです。やはり価格などの条件を機械的に判断した方が上手くいきますし気持ちも楽です。

大幅な指値なら売り出し価格の変更も検討

先ほどの例のような大幅な指値をしてこられた場合は、それでも売りたいなという風に思うかたもいます。不動産売却の場合は、もう早く売却して処理するのが一番の優先事項だったりするからです。

何らかの事情で早く現金化したい場合は仕方ないですが、そう言ったこともなく気持ち的に早く片付けたいなって思っている場合なら、少し落ち着いて考えてみることも必要です。

具体的には大幅な価格交渉が入った場合は「売り出し価格の変更」というところも検討してから、交渉に応じるか否かを決めないといけません

たとえば先ほどの例で4580万円で売り出していた不動産物件に対して4000万円なら購入するという申し込みが入ったとします。その場合にはもしかしたら4380万円でもう一度販売に出して一定の期間待っていれば売れないのか考えるべきです。

おるすま内田
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一度も4380万で売り出さずに4000万で販売してしまうのは勿体無いような気がしますからね。

購入希望者が現れて値段の交渉がされた場合は、その交渉の条件だけでなく、売り出し価格についても検討してみてください。

引き渡し時期など条件の交渉

不動産売却の値下げ交渉

不動産の購入希望者の申し出てくる条件はやはり「価格を下げて欲しい」が一番になります。ですがそれに対して売主から「価格は下げてあげるから、こうして欲しいんだけど」というような条件で引き渡し時期や設備等に問題があっても責任を負わない旨の条件を提示する場合も多いです。

価格の交渉をのむ代わりに…

新築一戸建てを購入する場合に、「値下げしたら購入するよ」と申し込むと大体「今月末までに引き渡ししてくれたら条件をのみます」というような答えが返ってきたりします。これは売主さんが不動産業者で、販売ノルマとかがあるのでそう言った期間を早くしてもらうような条件を売主側から提案するわけです。

ですが皆さんのような一般の人にとっては引き渡しの日を一か月早めて欲しいというような要望も特にないと思います。

そう言った一般の方が売主の不動産を売却する場合に出す条件は、

建物や土地や設備などに問題が見つかっても責任は負いません。その代わりに値下げさせてもらいます

というようなものが多いでしょう。こういった感じで価格交渉を了解する代わりに、売主側から条件を出すのも可能です。

希望する条件は全て出し合うのが原則

おるすま内田
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ですがここで売主買主双方がやってはいけないことがあります。

それは最初に全部の要望を言わずに後出しで条件を出してくるということです。このようなことをするとその条件の難易度に関わらず「失礼な人」という風に認識されます。

希望する条件は最初に出し合って調整するのが普通です。

条件調整終わった後に、この条件も付け足して欲しいってなると本当に相手方と不動産仲介業者は「先言えよ」ってなります

まとめ:購入希望者との賢い交渉術

  • 値下げ交渉などは当然してくるものと覚悟する
  • 当然ですが断ってもいい・断る勇気も必要
  • 過剰に不愉快にならない
  • 条件は後出しなし。

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この記事を書いた人
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内田 隆一

株式会社おるすま代表取締役
不動産営業歴13年の経験と実績で不動産売却から購入までフルサポート。
奈良生まれにも関わらず、事務所を木津川市に構え、自身も木津川市在住の木津愛溢れる不動産エージェント。
皆さんの不動産売却を全力で応援します!

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