不動産を売却する場合にさまざまな事情があって「ゴミ屋敷化」してしまった物件を売却しないといけない場合があります。そんな売主さんからすると
ゴミ屋敷の不動産なんて売れないということを考えられる方もいますが。。。
意外とそんなこともないです。今回はそんなゴミ屋敷の不動産売却についてご紹介していきます。
ゴミ屋敷の不動産売却
時々街を車で走っているとゴミ屋敷を見ることがあります。いろいろな事情があると思いますが、近所にゴミ屋敷があるだけで少し嫌ですよね。当然その物件を売却するということになってくると、やはりゴミ屋敷でない物件と比較すると、難易度は上がることになります。
ゴミ屋敷だから売れないということもない
ですがゴミ屋敷だから売れないということもありませんので、それほど過剰に心配する必要はありません。
ゴミ屋敷はゴミを撤去すれば基本的には問題は解決します。例えば家が傾いているというようなことは解決自体難しい場合もありますが、そういったものと比べる軽い問題といえます。
ですが場合によってはゴミを長期間放置したことにより建物に大きなダメージが残っている場合もありますので、そういった現象が起きているのかきちんと確認しておかないといけません。特に臭いについては問題になりがちですので、ゴミの撤去とともに臭いの除去の専門業者に依頼しないといけない場合も多いです。
基本的にはゴミ撤去後に売却
ゴミ屋敷の不動産売却は基本的にはゴミ撤去後に売却をしていくというような形になります。当然撤去した後の方が高く販売できる可能性が出てくるからです。
一般の方からするとゴミのある状態で見てしまうとどうしてもネガティブな感情を持つ場合が多く、購入という決断に至らない場合も多いです。
ゴミの撤去をせずに現状有姿で引き渡しが可能な買主もいますが、ほぼほぼそういった買主はプロの場合が多く、金額面では高く売れる確率はなくなります。
ただ一戸建てなどの場合は建物がすでに相当程度古く「新築用地」としての売却がメインの場合は、ゴミをそのまま置いた状態でも売却していくことが可能です。
ゴミの処分費用はいくらくらい?
ゴミの処分費用は当然ゴミの量によって全然変わってきますが、大体100万円くらいを目安に考えておくといいでしょう。小さめの一戸建てやマンションなどがゴミ屋敷化している場合はそれほどゴミの量がないため、50万円ほどで撤去してもらえる場合もあります。
建物も解体予定の場合は解体業者にゴミの撤去までしてもらうのが一般的です。ゴミの分の処分代金が高くなりますが、普通に解体せずにゴミだけ撤去してもらうよりはかなり安上がりです。
ゴミ屋敷は業者買取になりがち
ゴミ屋敷の不動産売却は不動産業者による買取になりがちです。不動産営業マンもそういった流れを進めますし、ネット上などの情報発信に関してもそういった買取をすすめる内容が多いです。これはなぜかというと・・・
先にゴミの処理費用がかかる
ゴミ屋敷の不動産売却は先にゴミの処理費用がかかるという特徴があります。
例えば1500万円で売却することができそうな物件であったとしても、その1500万円が入ってくるまえにゴミの撤去費用100万円を払わないといけないということです。
こうなってくると単純に先に支払う撤去費用が無いという方もいます。また一般の方にはその物件がきちんと売れるかもわからないのに、ゴミの撤去費用を先に支払うというのに抵抗を感じる方もいると思います。
そういった部分もありますので普通に不動産売却をするのではなく、不動産業者が買取をして話を終わらせましょうというようなお話になりやすいわけです。
ゴミ屋敷の売主は大体「諦め」の気持ちが強い
もう一つゴミ屋敷の不動産物件が買取になりやすい理由として、売主側の「諦め」の気持ちというものがあります。
基本的には不動産売却となると出来るだけ高く売りたいというところに気持ちが行きますが、ゴミ屋敷の場合は「早く片付けたい」という気持ちが強くなります。ですので不動産業者に買い取ってもらうかという話になりやすいのです。
ゴミ屋敷化させてしまった本人が売主の場合もあまり高く売りたいという意識が強い方は少ないですし、多いのがゴミ屋敷にしてしまった方の親族などが相続によって売りたい場合は、なおさら「早くあのゴミ屋敷と縁を切りたい」という気持ちが強くなります。そういった売主心理もあってゴミ屋敷は一般的な売却よりも買取話が成立しやすくなります。
ゴミ屋敷は不動産業者からすると儲かることも…
そういった観点でゴミ屋敷の不動産売却というのは不動産業者としては意外と儲かる部分が大きい依頼になります。
売主さんはこんなゴミ屋敷片付くだけでありがたいと思っていただているので、買取価格を低く設定しても条件をのんでいただけるケースが多いですし、結局買取をすると綺麗にリフォームして売却するつもりですので、それにゴミの撤去が増えるだけで不動産業者としてはそこまで仕事が増えるということもありません。
不動産売却の広告分野を見てみても、意外と事故物件やゴミ屋敷の不動産売却を広告する不動産業者は多いです。
リスティング広告などお金がたくさんかかる広告手法もたくさん使われておりこのような現状を見ると、そういったネガティブ物件というものは、売主側の「諦め」の気持ちを利用して1件で大きな利益を上げられる取引を成立させられるということが垣間見えます。
ゴミ屋敷売却でもきちんと相場計算を
不動産業者はゴミ屋敷売買に関しては業者買取をすすめ、それが成立することも多いですが、ゴミ屋敷売却に関しても売主側としては「ゴミがない普通の物件ならいくらくらいで売れるのか」というその物件の相場調査というのが重要になってきます。
ゴミの撤去費用というのは専門の業者に見積もりを取って貰えば金額が出てきます。先ほどの例でいうと1500万円くらいで売れる物件をゴミの撤去代が100万円かかってくるとなると、手のこりが1400万円くらいというような考え方になります。
しかし不動産業者の買取となると、そんな物件は1000万円や800万円というような買取価格になりがちです。
売主さんからすると単純に「損」です。
不動産業者はそんな感じで買取をした物件をフルリフォームして1680万円で販売するわけですが、売主さんからすると早く片付くというところを重視してもいいですが、ゴミを撤去して普通に販売して手残りの金額をあげるということを検討することも大切です。
まとめ:ゴミ屋敷の不動産売却
- ゴミ屋敷の不動産売却は買取になりがち
- 売却は基本的にはゴミを撤去してから。
- 不動産業者からするとゴミ屋敷案件は儲かるから嬉しい
- ゴミ屋敷でも安く買い叩かれるのに注意
ゴミの中から現金化できるものを探してお金にする業者さんもいます。
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