【一括査定】不動産売却で他社の査定価格を伝えるべき?秘密にすべき?

他社の査定価格を秘密にすべきか 売却の基礎知識

不動産売却で一括査定サイトというものを利用して複数の不動産業者の査定額を調べるというところから売却活動を始める方も多くなっています。そんな一括査定を中心に査定の時不動産営業マンに聞かれる質問が、

おるすま内田
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他社はいくらって言ってます?

というものです。他社の査定額を伝えた方がいいのか、それとも秘密にした方がいいのか解説していきます。

【一括査定】不動産売却で他社の査定価格を伝えるべき?

YouTubeおるすま不動産売却チャンネル「他社はいくらっていってます?」

一括査定サイトを経由した不動産売却や他社に相談していることを伝えた場合に、不動産業者から言われる「他社はいくらって言ってます?」というフレーズ

おるすま内田
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私も毎回言っているのではないか思います。

「他社の査定はこれからですか??」とか「他社さんにも聞かれているんですか?」とかもあります。

絶対聞かれる「他社はいくらって言ってます?」

自分だけではなく他の不動産業者も動いている場合に他社の査定金額を聞くというのは普通のことです。

おるすま内田
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堂々と自分の査定価格出して真っ向勝負なんて人はなかなかいません。

一見、「君の査定金額を教えてくれたらいいやん」「他社なんて関係ないやん」という風に思うかもしれません。

これはなぜそんなことを聞くかというと、、、

その金額で売れるかどうかもわからない概算である「査定価格」を競っても意味がないというのは不動産業者はわかっているわけですが、一般の方はそれを理解していなかったり理解していたとしてもやはり高い査定価格を出したところに引き寄せられてしまうということがあるため、

真剣に自分が思う査定金額を教えたいと思う反面、やっぱり他社の動向の方が気になるよねっていうことで「他社はいくらって言ってます?」って聞かざるを得ないということです。

これ聞かれた時、他社の査定価格を言うべきなのでしょうか。それとも。

他社の査定額は秘密にすべき?

こんな中「他社はいくらって言ってます?」という質問ですが、他社の査定価格を伝えるべきなのか秘密にするべきなのか悩む方もいると思います。

他社の査定金額を伝えてしまうと、その金額に釣られて査定価格を変えてしまうので本当の意味での査定価格というのを出してもらえないのではないかという懸念もあります

おるすま内田
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これはその通りで伝えると査定価格はそれに合わせたものになりがちです。

フラットな気持ちでその物件を見てもらった査定価格というのを知りたい場合は、聞かれても他社の査定価格を伝えないというのも一つの方法かもしれません。

ここからはより詳しく伝える?秘密にする?というところを解説していきます。

他社の査定額を教える?秘密にする?どれが正解

確かに他社の査定価格を伝えてしまうとそれに釣られた査定価格しか出てこないというデメリットもありますが、伝えなければ伝えないで不動産業者が売主に対してアドバイスしづらい、どのように考えておられるのか判断がつきづらいのでアドバイスが曖昧になるというデメリットもあります。

結論としては最初の方なら他社の査定価格を明かさないのはアリですが、最後の最後まで明かさないというのは良くないということに注意してください。

①初手の査定額提示までは隠し、その後明かす?

先ほどから解説している通り、フラットなその人が思う査定価格を知りたいのであれば最初の査定額提示までは他社の査定価格は伝えずに隠し、その後明かすという方法もいいかもしれません。

査定価格は各業者同じような成約事例をもとに算出するため基本的には近い数字になるはずなのですが、不動産というのはその物件唯一無二の話になってきますので、相場というのは結構あやふやで、各業者言っていることが全然違うという場合もあります。

おるすま内田
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マンション・土地はブレは少ないですが、戸建になるとブレやすいです。

そういったことも考えると他社の査定価格を伝えずに「一旦、査定価格出したのをそっちが出してもらえます?」的な方法もありといえばありです。

一旦フラットな査定価格出してほしい流派の方にはおすすめの方法です。

②時間の節約・初手から明かして相談

それに対して他社の出した査定価格を聞かれたら答えるというのも、これも決して悪くはありません

後でも解説しますが、価格査定を複数の業者に出してもらうというのは「複数の不動産業者に相談して自分が相場感を身につける」ための作業です。あまりに他社の査定価格を隠しすぎると不動産業者としてもお互いアドバイスのしようがなくなるので相場感をつけていただくようなサポートができづらくなります。

おるすま内田
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皆さんも秘密主義すぎる人に「専門家なんだからアドバイスください。」って言われても困ると思います。

そういった意味では初手から明かして「相談」というようなフェーズに早めに移行する方も結構多いです。

その金額で売れるかもわからん査定価格は別にフラットさにこだわる必要ないでしょ…。その後のどれくらいで売り出して、どんな作戦で売っていくっていう作戦や、真剣にやってくれそうかって人柄とかを見て決めたいというような意味合いです

査定価格出してもらう段階はパッと終わらせて相談段階に進み時間を短縮するというのも決して間違いではありません。

時間短縮したい方はこれがおすすめです。

③最後まで秘密にする

時には最後の最後まで他社がいくらと言っていたか秘密にする方もいます。売却依頼を受けた場合も結局他社がいくらか教えてくれなかったというパターンもありますし、依頼いただけずに教えてもらえない場合もあります。

おるすま内田
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これは正直あまりよくありません。

我々不動産業者としても他社さんはライバルであり協力業者でもあります。自分が売却依頼を受けたとしてもそういった他社さんが買主を探してくる場合も多々あります。

そういった他社さんがどのようの見解なのかというのを知りたいというが我々プロでもあります。いろいろな意見や見解を積み上げて行った方が不動産売却は確実にうまくいきますので、最初に他社の査定価格を隠すのはアリですが、最後の最後まで隠すというのはデメリットが大きいです。

おるすま内田
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あと秘密主義すぎると「変な売主さん認定」されて・・・という側面もあります。

「価格査定」のところは秘密でいいですが、その後の「相談」のところになれば全ての情報を出して協力して不動産売却に取り組むのが得策です。

フラットに出させた査定価格をプロくらいの知識と経験で自己処理できる売主さんならこの方法でも可です。

オークションではなく相場感をつける作業

このように一括査定と言っても、不動産の一括査定は「これくらいで売れるかもね」という価格を出してもらうだけの話です。車などの一括査定だとその金額で買取という価格が出てきますが、不動産の場合は違うわけです。

ですので、不動産の一括査定で査定価格を競い合う必要はありません。オークションのような感じにする必要は全くないわけです。

おるすま内田
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不動産の一括査定で価格を出すのは、ある意味「挨拶」と同じくらいで。

本当に重要なのはその後の売却についての相談になります。不動産は市場に売り出してからでしか、価格がどうだというような答えは出てきません。査定価格を出してくださいと言ったら一旦は査定価格は出てきますが、査定価格にこだわるのではなく、各社の金額を見て、それをもとに不動産営業マンが話す内容を聞いて「自分が相場感をつけていく」というのが重要になります。

「フラットに査定価格を出させたい!」ってこだわるほど重要な要素ではないという側面もあります。

過剰に秘密にすると情報も得られない

そして過剰に秘密にすると自分が相場感を得るための重要な情報ももらえないという場合も多いです。

おるすま内田
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これは何も秘密にする人に意地悪で情報を渡さないのではなく。

秘密が多いと売主さんがどのような状況なのかというのを判断しづらいので、どのような情報を提供してあげたらいいのかよくわからないということです。

他社の査定価格を伝えない状態でフラットな査定価格を出してもらいたい、というような取り組みはいいですが、「他社の人はこう言っていたんですけど、〇〇さんはどう思います?」というのは売主さんにとっても違う角度からの見解が聞ける可能性の高いです。

秘密にしたい派は最初の価格が出てくるまでにしておくべきです。

秘密にしたい時は「秘密にしたい」と伝えるべき

さらに細かい話ですが、不動産営業をしていると、「最初の価格が出てくるまでは他社の査定価格を明かしたくない」ということも秘密にする人がいます。

「他社はいくらって言ってます?」→「他社の査定はまだ出てないんです」(出てるけど…)

パターンです。これは本当に時間の無駄になります。

不動産業者からすると、別に他社の査定価格を教えてくれる気持ちはあるのかなって思いますので、「じゃあ他社さんの査定価格出たら教えてください」という感じでこちらは出さずに「待つ」かみたいな謎のモードに入ります。

そうなるとどこの査定額も出てこないというような無駄な時間が流れたりします。

他社の査定額をみた後の査定額ではなくフラット査定価格をとりあえず出して欲しいのであれば、そのように伝えるのが1番です。

思っていること言ってもらうのが1番良いです。この人断りたいなー。合わへんなー。信用できないなー。も含めて。

まとめ【一括査定】不動産売却で他社の査定価格を伝えるべき?

  • 大概「他社はいくらって言ってます?」って聞かれる。
  • 他社の査定価格を聞いたらそれに釣られて出す査定価格も微妙に変わる
  • フラットな査定価格を知りたいなら秘密もアリ
  • 大事なのは査定価格よりその後の相談なので最初から伝えるのもアリ
  • 最後まで秘密はあまりお勧めしない。

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この記事を書いた人
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内田 隆一

株式会社おるすま代表取締役
不動産営業歴13年の経験と実績で不動産売却から購入までフルサポート。
奈良生まれにも関わらず、事務所を木津川市に構え、自身も木津川市在住の木津愛溢れる不動産エージェント。
皆さんの不動産売却を全力で応援します!

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